
とある海辺の町、寺の坊主・秀胤(しゅういん)は、住職の孫・光胤(こういん)の言動が何かと気に食わない。
明るく奔放で人気があり、住職の血を引く光胤には、かわいい恋人までいる。
いい加減なあいつばかりが、なぜ?…悶々(もんもん)とする秀胤だったが!
●収録作品/光の海/波の上の月/川面のファミリア/さよならスパンコール/水の国の住人
小玉ユキ
とある海辺の町、寺の坊主・秀胤(しゅういん)は、住職の孫・光胤(こういん)の言動が何かと気に食わない。
明るく奔放で人気があり、住職の血を引く光胤には、かわいい恋人までいる。
いい加減なあいつばかりが、なぜ?…悶々(もんもん)とする秀胤だったが!
●収録作品/光の海/波の上の月/川面のファミリア/さよならスパンコール/水の国の住人
コメント
人魚をテーマにした短編5本立て。
なんといっても一冊の単行本としての完成度の高さに驚く。
どの話もよく練られていて、一話一話が宝物のよう。
ファンタジー仕立てだけど、人魚にまつわる人たちの恋愛、家族、嫉妬、後悔、悲喜こもごも。
絵も太目の線で丁寧に描かれた感じのする、変な癖のないさらっとした好感の持てる絵です。
可愛くて好みです。
最近完成度高い漫画描く方多くてびっくりしてしまいます。
絵も話もこんなに上手い人がこんなに沢山いて、追っかけるのが大変です。
普通に人魚がイルカみたいな感じで溶け込んでいるという設定。
そんな中、人魚と人間が織り成す話をオムニバスで描いています。
最後の話の、おばあちゃんの晴れやかな笑顔に一番泣かされてしまった…
ごく普通の日常生活に人魚が当たり前に暮らすちょっぴり不思議な世界の話。
どの話も儚くて綺麗。
初期の作品なので絵が多少拙いけれど、世界観はやはりしっかりと小玉ユキさん。
どれも淡々としたお話ながらも切なさを感じます。
本作の人魚は魚類ではなく哺乳類。
わたし達の日常に、世界を構成する一部として人魚というファクターを投入するとどうなるんだろう、という考証。
過剰な移入はなく淡白だが、その手触りは暖かくユーモアがある。