
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。
トーマ・ヴェルナー。
そして、ユーリに残された1通の手紙。
「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。
信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。
透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。
今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。
萩尾望都
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。
トーマ・ヴェルナー。
そして、ユーリに残された1通の手紙。
「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。
信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。
透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。
今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。
コメント
14歳や15歳くらいの少年が主人公で、純情な、されど苦悩の物語。
感動しましたし、それ以上に自分自身を考え込んでしまいます。
暇潰しにゆっくり読むつもりだったのに、引き込まれて止まらなくなった。
1回読んだだけで理解したとは思えない。
深い…もはや哲学。
ラストは何だか泣けてくるくらい感動(T_T)
男の子しか出てこないのにこういう話なので、最初は違和感あったけど…
女の子が出てこないことで逆に「恋愛」と違う愛の形が表現されてると思う。
キリスト教の知識があったら、もっと色々わかる気がする。
ドイツの名門男子校での少年同志の恋愛をメインにした耽美なお話。
とても小さな世界で暮らしているから、ちょっとしたことが大げさになって、生死を左右するくらいの大事件ってことになっちゃう。
そもそも彼らは自分たちの人生について将来仕事に就くとか真剣考えていたんだろうか?
最後にユーリはいきなり神学校へ行くけれど、これだって家のこととかを真剣に考えた結果とは思えないし…。
愛しているから命捧げますってのも相手に対して重い十字架を背負わせるだけのことだし、美しくないな~って思っちゃうんだよね。
他の愛し方ってあると思うの。
自分自身が大人になろうとする若くて未熟で精神的に不安定だった頃に読んだら、妙な共感を覚えたかも知れないけれど…。
名作ってことに敬意を示して☆2つです。
なんだかすいません…。
難しい…。
なんかやっぱり、乳幼児期の育ての愛というものが欠損してるからなのか…他人への愛というものが深く理解できない気がする。
ただ雰囲気は好きだった。
だれも愛していないの
それで生きていけるの…?これからもずっと…?
というトーマの問いが心に刺さった。
最近、森博嗣さんの小説を読んで、頭にきた。
オスカーは、そんなじゃない!
親友、なんて言葉を、あんなにたやすく、使ったりしないだろう。
怒!
萩尾望都先生の世界を壊さないで!
もう、こっちを読み返して、気分をなおす。
…やはり、名作だ。
私は、オスカーが、大好きなのです。
15歳にして、あの大人感。
…素敵です。