トーマの心臓

冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。
トーマ・ヴェルナー。
そして、ユーリに残された1通の手紙。
「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。
信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。
透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。
今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。

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コメント

  1. user より:

    中身について何も知らずに読み始めたところ、美少年たちが同性を愛する話で、ちょっと躊躇してしまいましたが、最後まで読んでみると深い話でした。
    少年たちの純粋な愛情が眩しかったです。
  2. user より:

    2018.9.21読了
    ☆3

    図書館で借りた。

    なかなか感情移入がしにくいテーマだった。

  3. user より:

    大泉サロン関連本初読み1974年S49週刊少女コミック連載開始。
    初回読書アンケート最下位で打ち切り危機を
    乗り越えての誕生秘話。
    独ギムナジウム(寄宿学校)が舞台。
    ユーリに想いがあったトーマがある冬の朝死亡する、黒髪のユーリ、両親がいないオスカー、トーマにソックリマザコン転入生エーリク。
    人間の愛をキリスト教と絡めて問う少女マンガを超えたまるで小説のような作品同じギムナジウム竹宮惠子さん少女マンガ革命少年愛「風と木の詩」とは世界観違いを感じました。

     

  4. user より:

    TVでスタジオライフの芝居観てから、ずっと読みたかった本です
    冒頭のトーマの詩
    よかった
    ノベライズ読んだけどなんか違う気がして
    原作読んで芝居がとても忠実に再現していることがわかりました
    萩尾望都の作品もっと読みたくなりました
  5. user より:

    傑作だ。

    僕には難しい。

    難しいけれど読む度に彼らの心情を少しずつ理解出来ているような気がする。

    今回で3度目。

    やはり、以前より理解は深まったと思う。

    いかにオスカーがユーリを愛していたか。

    いかにエーリクがユーリを愛していたか。

    いかにトーマがユーリを愛していたか。

    いかにユーリがトーマを愛していたか。

    いかにユーリがエーリクを愛していたか。

    ユーリは皆を愛していた。

    翼をもぎ取られたというユーリ。

    しかし、ユーリに翼がなくともユーリを愛する人たちの力でユーリは飛べたのだ。

    ユーリは翼が無い天使なのだ。

    潔癖な年頃の少年の心情は柔らかく脆い。

    素直さ故に乱暴で
    素直さ故に暖かい
    傷つくのを恐れ
    傷をいつまでも忘れない
    けれど成長するのが少年だ

    美しく脆く儚く
    しかしたくさんの可能性を秘めた年頃を
    望都さんは描く。

    痛いほどの純粋さに僕はハッとする。

    僕にもその純粋さの欠片がまだ突き刺さっているのだろう。

    胸に深く刺さって永遠に痛みを伴う。

    そうでなくては大人に慣れない理由が無いのだ。

    大人になれず子どものまま死んでしまう子もいるとはポーの一族の言葉だけど
    僕は子どものまま死ぬことも成長することも叶わない、取り残された歯車なのだと思う。

    使われることがなく引き出しに忘れさられた歯車。

    心を震わせてくれるものがなくては生きてはいけまい。

    そう、望都さんが描く世界のような美しいものが

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