トーマの心臓

冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。
トーマ・ヴェルナー。
そして、ユーリに残された1通の手紙。
「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。
信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。
透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。
今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。

レビューを見る

購入・お申し込みはこちら

コメント

  1. user より:

    超破壊的な説明をすればBLなんですが.....。

    ごめんなさい全然違いますね....。

    キリスト教の自己犠牲の教えを良く学べる漫画、という説明はwikiとかにあるんですが、それだけでなく登場人物の心理描写だとかが凄く豊かで良いです。
    ここまで心の動きを描いている作品も珍しい。

    自己犠牲を描く上で、男の子同士というのは形として一番良かったように思いました。
    男の子と女の子、では表現しきれなかった部分がやはりあったのかな。

    漫画として秀逸だし、セリフも良い。
    文学作品としても良い。

    こういう良い作品は珍しいです。

  2. user より:

    この作品が世に出た頃、私はまだ小学生で、漫画誌など読ませてもらえなかった。
    タイトルだけ知っていたもののずっと未読だった作品。

    ここに描かれているのは、形ばかりのBLなどではない。

    ドイツ、寄宿舎、天使のように美しい少年達、どれをとっても日本の少女たちの日常とはかけ離れた、ファンタジー的異世界において、香りのようにたちのぼり、蒸留され純化される「愛」そのもののかたちである。

  3. user より:

    閉鎖的な男子学校でのお話。
    男の子たちのあれこれだけど、なんていうか、登場人物の性別が曖昧な感じで、その間に巡る人間の思想とか感情とか、そういうのが、なんか、すごかった。

    最初のトーマの手紙がもう、すごい。

    愛情友情お祈りお別れ。

  4. user より:

    これがぼくの愛 これがぼくの心臓の音 君にはわかっているはず

    もう、こんなに力のある言葉は今の少女漫画では見れないと思う。

    ドイツ、ギムナジウム、当然出てくるのは男の子ばっかり。

    自分とは一切接点がない。
    でも、目の前で彼らの息遣いが聞こえてきそうなぐらい、彼らの生はリアル。
    傷つけあって、支えあって、それぞれの『愛』にむきあっていく彼らをBLとか、そういう言葉で片付けたくない。

    最後まで読むと、この「トーマの心臓」というタイトルが別の意味をもつことになる。

    岡崎京子がリバーズエッジでいっていた「僕たちの短い永遠」を、もっと、ずっと前に、しかもこんなに美しく描いてたなんてモー様さすが。

    BLに抵抗がある人も、ぜひ読んでほしい。

    あと、オスカー萌え。

  5. user より:

    ?愛は死をはらむ?
    愛というものを知っている人間はどれくらいいるのだろう?

    愛には距離感が大切だと思う。

    遠すぎては愛がわからないし、近づきすぎると愛は別なものに形を変える…気がする。

    でも、この本で描かれている愛はちょっと違うと思う。
    きっと読むたびに答えが違うのだろうな…
    愛について考えたい時、何度でも読み返そう。

タイトルとURLをコピーしました