
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。
トーマ・ヴェルナー。
そして、ユーリに残された1通の手紙。
「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。
信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。
透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。
今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。
萩尾望都
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。
トーマ・ヴェルナー。
そして、ユーリに残された1通の手紙。
「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。
信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。
透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。
今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。
コメント
この内容がこの表現で70年代に出てきたんだよな…行間がものすごく多い。
ストーリーもだけど情景や心理描写なんかももう文芸、純文。
久々に読んで、大昔に読んだときはたいして読み取れてなかったなと思った
想いを勘違いされ、拒絶させられたからじゃないのかと序盤では考えていたものの、読み進めていくうちにそんな簡単な理由ではなさそうだと気づかされました。
そう気づくことはできたものの、なぜという理由まで分からない……。
私がまだ精神的に成長できていないのか、トーマの行動自体、宗教的な考えによる行動だったのか。
ただこの作品が娯楽で片付けられるような作品ではなく、深層まで考えてようやく到達できるような文学要素を兼ね備えた重たいものであることだけは、かろうじて分かる。
まっすぐな無償の愛を身を挺して伝えたトーマ。
しかし、心を閉ざしたユーリには届かない。
彼の気持ちを気づかせてくれたのは、ユーリを愛するオスカーやエーリクなどの仲間たちだった。
たくさんの人の愛に触れ受け入れることで、ユーリの内にある罪の意識から許されたのかもしれない。
トーマの死をちゃんと受け止めることが出来たユーリは、彼の想いを抱えてこれから生きていける。
萩尾望都さんの作品は読み終わった後に
じわじわと心に居座り続ける作品ばかりですなあ
深夜に読んだのでなかなか寝れませんでした(笑)
暇潰しにゆっくり読むつもりだったのに、引き込まれて止まらなくなった。
1回読んだだけで理解したとは思えない。
深い…もはや哲学。
ラストは何だか泣けてくるくらい感動(T_T)
男の子しか出てこないのにこういう話なので、最初は違和感あったけど…
女の子が出てこないことで逆に「恋愛」と違う愛の形が表現されてると思う。
キリスト教の知識があったら、もっと色々わかる気がする。