トーマの心臓

冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。
トーマ・ヴェルナー。
そして、ユーリに残された1通の手紙。
「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。
信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。
透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。
今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。

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コメント

  1. user より:

    純粋でひたむきで真っ直ぐだからこそ頑なにもなる、透明なガラス細工のような少年の心の時間。

    誰かの悲しみを憂い、誰かの幸福を祈る――簡単そうで、時にすべてを投げ出す覚悟を求められさえする。

    読み返すほどに、静かに心に降り積もる――さらさらと輝く結晶のような名作。

  2. user より:

    暑い夏に外から帰ってきてソーダ水を飲んだような感じ。

    少年愛がこころに痛いです。

    「ギムナジウム」という場所のパワーと隔世感がすごいです。

    たぶん「ギムナジウム」でなら、こんな美しい事件も起こるんじゃあないかと思わせる。

  3. user より:

    いや、こちとら全然わかんねえんだけど笑
    ここで描かれている世界も分かんないし、
    これを読んで胸躍らせている世界も、
    理解できないんですけどね。

    でも、まあ、読みごたえはありました。

    オスカーやろなー、推すとしたら笑

  4. user より:

    「トーマの心臓」は以前読んだと思っていたけれど、今回読んでみて気がついた、読んだことなかった!
    いや、トーマじゃなくて「11月のギムナジウム」を読んだんだったんだ。

    なので、今回は初読で一気読みするという贅沢だった。
    よかったんだけど、「11月のギムナジウム」がまとまっていて無理がないのに対しこの作品はなんか青いなという感じがしてしまったので評価は4。

    なんか、エーリクのマザコンぶりが鼻についてしょうがなかったというのもある。
    私はやっぱりオスカーのファンだな~。

  5. user より:

    トーマの捨身飼虎的な行動は読者を最初から釘付けにする。
    ユーリが背信的な過ちに苦悩し、彼を取り巻く恋がさらに心境を複雑にする。
    ここで特に惹かれたのが作中の「愛情」はあまりいいものだと思えないことだ。
    だれかを縛ったり苦しめたりする「愛の様相」が見応えあった。
    日本との文化的差異が大きいから前提を間違えるとBL的な要素しか見えてこない気がした。
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