トーマの心臓

冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。
トーマ・ヴェルナー。
そして、ユーリに残された1通の手紙。
「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。
信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。
透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。
今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。

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コメント

  1. user より:

    トーマ・ヴェルナーが自殺をするシーンから始まる本。

    だからといって、暗い話ではなく、むしろ透き通った光のような話。

    人を愛することがどんなことなのか、教えてくれる本。

    読み終わった後には、なんだか優しい気分になる。

    そして、何かわからないけど、愛おしくて、祈りたくなる気分になるのでした。

    私のバイブル的な本(^_^)
    高校生くらいから、ずっと好きだった漫画。

    ふと、また読みたくなって、本棚から出してきた。

    何度読んでも、心に染み入る何かを感じさせてくれる本。

    また、いつか読みたくなった時のために、そっと本棚に戻したのでした。

  2. user より:

    TVでスタジオライフの芝居観てから、ずっと読みたかった本です
    冒頭のトーマの詩
    よかった
    ノベライズ読んだけどなんか違う気がして
    原作読んで芝居がとても忠実に再現していることがわかりました
    萩尾望都の作品もっと読みたくなりました
  3. user より:

    トーマがなぜ死ななければならなかったのか。

    想いを勘違いされ、拒絶させられたからじゃないのかと序盤では考えていたものの、読み進めていくうちにそんな簡単な理由ではなさそうだと気づかされました。

    そう気づくことはできたものの、なぜという理由まで分からない……。

    私がまだ精神的に成長できていないのか、トーマの行動自体、宗教的な考えによる行動だったのか。

    ただこの作品が娯楽で片付けられるような作品ではなく、深層まで考えてようやく到達できるような文学要素を兼ね備えた重たいものであることだけは、かろうじて分かる。

  4. user より:

    この作品が世に出た頃、私はまだ小学生で、漫画誌など読ませてもらえなかった。
    タイトルだけ知っていたもののずっと未読だった作品。

    ここに描かれているのは、形ばかりのBLなどではない。

    ドイツ、寄宿舎、天使のように美しい少年達、どれをとっても日本の少女たちの日常とはかけ離れた、ファンタジー的異世界において、香りのようにたちのぼり、蒸留され純化される「愛」そのもののかたちである。

  5. user より:

     あまりにも有名な萩尾望都氏の初期の傑作。
    最近、長山靖生著「萩尾がいる」を読んだので、図書館で借りて何十年ぶりかで再読してみた。

     自分も歳をとり、それなりの人生経験を重ねてきた。
    そこでこの作品を読み返すと、いろいろな解釈ができるのことに気付いた。
    単なるBLの本ではないと感じる。

     これを小説で描いていたら、きっと芥川賞をとっていたかもしれない。
    他の人が書いたものがありますけど(未読です)。

     あと、歳のせいで文庫版コミックは絵も文字も小さく、読み続けるのが辛くなってきた。

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