
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。
トーマ・ヴェルナー。
そして、ユーリに残された1通の手紙。
「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。
信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。
透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。
今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。
萩尾望都
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。
トーマ・ヴェルナー。
そして、ユーリに残された1通の手紙。
「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。
信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。
透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。
今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。
コメント
安野モヨコさんも推してたし。
最新マンガは無理でも、年代物は図書館にあるんだね~。
母の分のカードも使うと、三週間で20冊借りられるし入り浸る訳です。
ベル薔薇やガラスの仮面に通じるキラキラタッチ。
酔えないけど、耽美でした。
宝塚っぽい。
タイトルだけ知っていたもののずっと未読だった作品。
ここに描かれているのは、形ばかりのBLなどではない。
ドイツ、寄宿舎、天使のように美しい少年達、どれをとっても日本の少女たちの日常とはかけ離れた、ファンタジー的異世界において、香りのようにたちのぼり、蒸留され純化される「愛」そのもののかたちである。
とにかく美しい。
何度読み返しても胸がいっぱいになる。
男としては初めての世界で驚いたけれど、楽しく読み進めることが出来た。
詩的な表現が多くて、漫画だけど文学的な要素も含んでいる。
「トーマの心臓」という不思議な題名は、読み終わってみると素晴らしい題名だと気づかされる。
どのキャラクターにも感情移入できて(悪い奴は別)、人間関係の設定が良く出来ていると思いました。
萩尾望都に影響を受けたのが漫画家だけじゃなくて、小説家にも多いことも頷けます。
個人的にはオスカーのカッコよさに惚れた。
森博嗣の小説版もあるので是非読んでみたい。
登場人物たちは初めから愛されている。
けれども愛されるだけじゃ足りない。
愛することでやっと幸福になることができる。
今はここまで