
双子の姉妹ユージーとユーシー。
神のいたずらで結びついた2人の身体。
知性は姉のユージーに、美貌は妹のユーシーに。
13歳のある日、ユージーは生きるためにユーシーを切り離す手術を決意した……。
異色短編「半神」、コンピューターが紡ぎだす恋の歌と夢「ラーギニー」、植物惑星オーベロンでも男女4人の一幕劇「真夏の夜の惑星」など香気あふれる傑作ストーリー全10編。
萩尾望都
双子の姉妹ユージーとユーシー。
神のいたずらで結びついた2人の身体。
知性は姉のユージーに、美貌は妹のユーシーに。
13歳のある日、ユージーは生きるためにユーシーを切り離す手術を決意した……。
異色短編「半神」、コンピューターが紡ぎだす恋の歌と夢「ラーギニー」、植物惑星オーベロンでも男女4人の一幕劇「真夏の夜の惑星」など香気あふれる傑作ストーリー全10編。
コメント
短編でこんなに感動できる,素晴らしい作品。
「作品」と言える貫禄と品のある物語。
これに出会ったのは20年ほどまえになると思うが、これ以上の作品に出会える気がしない。
愛情の葛藤の、短く凝縮された。
スローダウン。
ゆっくりと、落ちてゆく。
恋。
だろうか。
思いがけない導き。
交わり。
まだ見ぬ世界。
ある種の狂気。
いつまで続くか、急に正気に戻るかもしれないが。
フワフワと夢を見る。
」という気分になる短編が多い。
けど、それは決して不愉快な感覚ではない。
思い出して読み返し、また「!
」な気分に浸ることができる。
読み終えた時「ああ、なるほど」と思える日はくるのだろうか?
あの衝撃ったらない。
それなのに萩尾望都は自分が天才だということを分かってないらしい。
おおおい…。
『マンガは哲学する』で紹介されていた。
表題作の「半神」は本当に一人称の死と三人称の死を見事に描き出している。
これはマンガだからなし得るものだと改めて感じる。
他の作品でも時間や存在を難しいこと問題に取り上げることなく、SFの中でうまく紛れ込ませることで、どこか不思議で怖い感じを与えていると思う。
ただ、本質かと言えば、そうではない。
「偽王」のようにどこか尻切れとんぼになってしまったり、「スロー・ダウン」のように現実と幻の差をあたかもあいまいにしたかのように見せかけていたり、金曜の集会でなぜか大人たちが時間が戻ることをわかっていることなど…
紙面があればもっと書けたのだろうか?
それはともかく、単なる恐怖ものでは収まりのつかない作品であることは確かである。
流石神ですね。
半神も好きですが、個人的に酔夢が好きです。
絶望と美しさが共存していて、萩尾望都先生の中でもトップクラスで好きです。