半神

双子の姉妹ユージーとユーシー。
神のいたずらで結びついた2人の身体。
知性は姉のユージーに、美貌は妹のユーシーに。
13歳のある日、ユージーは生きるためにユーシーを切り離す手術を決意した……。
異色短編「半神」、コンピューターが紡ぎだす恋の歌と夢「ラーギニー」、植物惑星オーベロンでも男女4人の一幕劇「真夏の夜の惑星」など香気あふれる傑作ストーリー全10編。

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コメント

  1. user より:

    美しいモノローグが流れるように漫画をひっぱっていく短編群。
    言葉が美しいだけでも、絵が美しいだけでも、こまわりが読みやすいだけでも、設定が優れているだけでも漫画はいけない。
    もちろん「半神」もいいし、悲愴で目眩のするような「酔夢」と「スロー・ダウン」も好き。
    「ハーバル・ビューティ」はポップで可愛いし、「金曜の夜の集会」は胸が締め付けられる。
  2. user より:

     萩尾望都はなんというか、閉塞感(ギムナジウムとか、宇宙船の中とかとか空間だけじゃなくて、家族とか、時間とか、いろんな意味での)のなかでの絶望、それも救いようのないくらいの絶望を描くのがすごくうまいと思います。
    最後に救いを用意してあっても、何か痛みがのこるような、残酷さも残しつつな、そんな感じです。
    作品はどれもすごいものばかりですが、この「半神」ぐらいインパクトの強い短編を読んだのは初めてでした。
    私の初萩尾望都は「トーマの心臓」でそれも手に取ったのが遅くて文庫ではじめて読みました。
    それから「ポーの一族」「11人いる!
    」「イグアナの娘」とかもう読みあさりました。
    どれも★★★★★です。
  3. user より:

    あえて表題作「半神」の感想のみ。

    どこでも書かれていることだが、16ページでここまで描ける、というお手本。

    かつて鈴木光明に萩尾が「新人マンガ家に16ページとか32ページとか、投稿作に
    ページ制限を設けるのはいかがなものかしら? 私たちのころはみんなページにとらわれず自由に描いていたでしょ?」と電話をしたとき、鈴木が「近頃の投稿者はページ制限を設けないと、何ページ描けばデビューに有利になるかとか、長いと不利かとかそんなことばかり聞いてくるから、あえて設けている」
    と答えたのを聞いてうーむと考えた、というエピソードがあったのだが、
    そりゃ天才とそうでないものは違うさ、と思わざるを得ない。

    努力でどうにもならないものはある。
    この16ページを読めばまざまざと見せつけられる。

  4. user より:

    短編集です。

    全10作収録されていますが、わたしの勝手なおすすめは、
    『半神』
    『偽王』
    『温室』
    『金曜の夜の集会』
    です。

  5. user より:

    たった16Pでここまでの世界を作り出せるとは。
    脱帽です。

    ――愛よりももっと深く
    愛していたよ
    おまえを

    憎しみもかなわぬほどに
    憎んでいたよ
    おまえを

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