
双子の姉妹ユージーとユーシー。
神のいたずらで結びついた2人の身体。
知性は姉のユージーに、美貌は妹のユーシーに。
13歳のある日、ユージーは生きるためにユーシーを切り離す手術を決意した……。
異色短編「半神」、コンピューターが紡ぎだす恋の歌と夢「ラーギニー」、植物惑星オーベロンでも男女4人の一幕劇「真夏の夜の惑星」など香気あふれる傑作ストーリー全10編。
萩尾望都
双子の姉妹ユージーとユーシー。
神のいたずらで結びついた2人の身体。
知性は姉のユージーに、美貌は妹のユーシーに。
13歳のある日、ユージーは生きるためにユーシーを切り離す手術を決意した……。
異色短編「半神」、コンピューターが紡ぎだす恋の歌と夢「ラーギニー」、植物惑星オーベロンでも男女4人の一幕劇「真夏の夜の惑星」など香気あふれる傑作ストーリー全10編。
コメント
少女漫画の枠を超えた、漫画としての名作。
短編集だが、表題の半身は凄い衝撃だった。
どこでも書かれていることだが、16ページでここまで描ける、というお手本。
かつて鈴木光明に萩尾が「新人マンガ家に16ページとか32ページとか、投稿作に
ページ制限を設けるのはいかがなものかしら? 私たちのころはみんなページにとらわれず自由に描いていたでしょ?」と電話をしたとき、鈴木が「近頃の投稿者はページ制限を設けないと、何ページ描けばデビューに有利になるかとか、長いと不利かとかそんなことばかり聞いてくるから、あえて設けている」
と答えたのを聞いてうーむと考えた、というエピソードがあったのだが、
そりゃ天才とそうでないものは違うさ、と思わざるを得ない。
努力でどうにもならないものはある。
この16ページを読めばまざまざと見せつけられる。
『トーマの心臓』も『銀の三角』も『メッシュ』も大好きだけれど、この、わずか16ページの表題作「半神」を読んだ時の、底冷えのような震えは、忘れられない。
収録された他の短編も、佳作揃い。
最後に置かれた「金曜の夜の集会」の、光に満ちたかなしさが、忘れ難い。
憎しみもかなわぬほどに。
16ページの名作。
すごい。