ダンサーたちのお話がいくつか収められている。 どの話もキリッとしていてかっこいい。暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。 ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。 さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
高いプライドと野心に嫉妬心が加わり、哀れなほど空回りしているマリオ。育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。 押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。 満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。 実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。 バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
「愛してる? なぜなぐるの? あたしはサンド・バッグなの?」「ラエラ! 愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ! あなたは愛してなんかいない! あなたには愛なんかない! こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・! 愛じゃない・・・・・・! あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・! ・・・・・・! だから・・・! あたしの愛が見えないのよ・・・!」
萩尾望都さんのバレエ漫画が好き。 バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。 バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。 萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
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どの話もキリッとしていてかっこいい。
暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。
ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。
さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。
押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。
そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。
満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。
老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。
実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。
義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?
その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。
バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。
3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ!
あなたは愛してなんかいない!
あなたには愛なんかない!
こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・!
愛じゃない・・・・・・!
あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・!
・・・・・・!
だから・・・!
あたしの愛が見えないのよ・・・!
」
表題作は主人公がローマに行く事で愛を取り戻す話。
あとがき読んでから読み返したら、物語の深さや漫画の技巧に更に感動した。
バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。
バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。
萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。