
ライラックの茂みの中で始まった、ヴィーとビリーの幼い恋。
しかし幸福は不意に終りを告げ、第1次対戦の暗い渦が時代を覆う。
失意の日々、見上げる空には希望のありかをさししめすかのように、いつも飛行機が高く飛んでいた……。
傑作長編の表題作ほか、世紀末ロンドンを舞台に錯綜する恋愛劇が進行する「ばらの花びん」、少年と青い瞳の少女の時を超える悲恋物語「マリーン」を収録。
萩尾望都
ライラックの茂みの中で始まった、ヴィーとビリーの幼い恋。
しかし幸福は不意に終りを告げ、第1次対戦の暗い渦が時代を覆う。
失意の日々、見上げる空には希望のありかをさししめすかのように、いつも飛行機が高く飛んでいた……。
傑作長編の表題作ほか、世紀末ロンドンを舞台に錯綜する恋愛劇が進行する「ばらの花びん」、少年と青い瞳の少女の時を超える悲恋物語「マリーン」を収録。
コメント
それでも、今読み返してみて、大方の本質を理解していたと気づくことができた。
小学生も侮れない。
『風とともに去りぬ』を読んだときにどことなく既読感があったのはこの作品に出会ったのが先だったからだろう。
しかしスカーレットと決定的に違うのは、金のために結婚した夫を、彼女は彼女なりに愛したことだ。
きりきりと柳眉をあげて難局を乗り越えるヴィーの表情が秀逸。
萩尾望都の絵の巧さにあらためて感動した。
この頃の絵柄が一番好きだったな。
第1次世界大戦前後のイギリスが舞台の人間ドラマ。
どうしてこんなに胸を打つのでしょう。
最初から最後までずっと泣き続けてまうわ。
ありがちかつドラマチックすぎる筋立てに、典型的なキャラなのに。
エピソードひとつひとつを受け止めるときの人物の表情、短いがゆえにピリッと効いてテンポよく物語を進めるセリフ…うーん、カンペキ。
ヴィクトーリアとビリーの、紆余曲折した愛の物語。
「ばらの花びん」は、大事なところが1ページ抜け落ちていてほぞを噛みました。
えええセザンヌとマルスはなぜ婚約破棄したの!
ポルトとファデッドが!
マルスとミシェルは!
お陰で、分からないところだらけです。
。
買った日:2006/05/23
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\105
上手くいえないけど、この切なさは絶品。
上手く説明できないけれど、時代なのかな。
時間の流れや時代の流れ。
それだけで物語になるのだ。