
ぼくたちはロケットが大好きだった。
土曜日の朝の宇宙空港、爆音とともに大空へ消えゆく光点。
いつかあのロケットで星の海を渡っていくことを、ぼくたちはずっと夢みていたのだった…。
少年たちの宇宙への憧れに満ちた表題作をはじめ、深海の闇にまどろむ恐竜を100万年の時を越えてよびさます「霧笛」、万聖説の宵は妖魔たちの饗宴「集会」など、レイ・ブラッドベリの傑作短編を萩尾望都が描く、珠玉のSFポエジー全8編。
萩尾望都
ぼくたちはロケットが大好きだった。
土曜日の朝の宇宙空港、爆音とともに大空へ消えゆく光点。
いつかあのロケットで星の海を渡っていくことを、ぼくたちはずっと夢みていたのだった…。
少年たちの宇宙への憧れに満ちた表題作をはじめ、深海の闇にまどろむ恐竜を100万年の時を越えてよびさます「霧笛」、万聖説の宵は妖魔たちの饗宴「集会」など、レイ・ブラッドベリの傑作短編を萩尾望都が描く、珠玉のSFポエジー全8編。
コメント
どれもこれもせつない。
霧笛が凄く悲しい…。
喜びの裏側にある悲しみを感じるお話でした。
初めて読んだときは衝撃を受けました。
とくに「霧笛」を読むたびになぜか泣きそうになります。
永遠を生きる孤独の悲しみ、途方もない時間待つにもかかわらず報われない愛。
切ないです。
「ぼくの地下室へおいで」は読後しばらく考え込んでしまう作品。
なにかがおかしい、じわじわと見えない何かによって変化させられていく怖さを感じ取るロジャー。
でも何も根拠はなく、不安も漠然としているので「そんなこと気にしてもしょうがない」「疲れているんでしょう」と取り合ってくれないのが普通。
でも人はいつもそういうサインを見逃し、また先送りにして本当に困ったときに慌てて対策を考えるはめになるのは何とかならないんかな?とか考えてしまう。
そしてマニーの考えはほとんど的を得ているけどもあり得ないしあくまでも憶測。
ラストになんとなくゾクッとします。
原作の方も読みたいです。
原作はブラッドベリだっけ?原作読まなくても充分だ、きっと。
日本人ならちぐはぐに和訳された原作よりも、これを読むといいと思う。
でも、原作は別の人らしい。
萩尾先生がこの物語たちを愛したのだということが伝わってきた。