イグアナの娘

その日、生まれてきたのはとても可愛い女の子だった。
だけどなぜか母親の目には、その子の姿がイグアナに見える…。
母と娘の間に横たわる愛と憎しみの葛藤を描いた表題作ほか、両親にスポイルされた少年が人生をみつけるために戻らなければならなかった場所「カタルシス」、アバンチュールへの一瞬の迷い「午後の日射し」、コミックス未収録の短編「帰ってくる子」など6編の異色傑作集。

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コメント

  1. user より:

    表題作をはじめ短編6作品を収録しています。

    「イグアナの娘」は、青島リカと妹のマミの物語です。
    二人の母親のゆみこには、リカがトカゲのように見えてしまい、彼女に愛情を注ぐことができません。
    そんな家庭で愛を受けることなくそだったリカは、いつしか人間のなかで一匹のイグアナとして一生をおくることを受け入れるようになっていきます。

    ほかに「帰ってくる子」や「カタルシス」など、親子愛のもつれやゆがみをえがいた作品、「午後の日射し」のように夫への愛をうしなってしまった女性を主題とした作品などが収録されています。

    「イグアナの娘」や「学校へ行くクスリ」は、登場人物のすがたが変化して見えてしまうという設定になっており、マンガならではの寓意的な表現を駆使して人間関係の機微をえがきとっています。

  2. 母親が怖い人へ

    ヤバい母親を描かせたら天下一品な萩尾望都の業が詰まった短編集。

    歪んだ愛情や凝り固まった価値観を持つ母親を変えることはできない。
    変えられるのは自分だけと気付かされる。

  3. user より:

    容姿コンプレックスにすごくシンクロしてしまって、何回も読んだ。

    大人になったとき、人の親になったとき、歳を重ねるごとにシンクロ率は上がりそう。

  4. user より:

    小学生の頃に人生で初めて読んだ萩尾作品です。

    コドモのときは、母親から愛されない主人公にただただ同情し、理不尽な話だと捉えていました。

    でも今(22歳)は、大嫌いな自分にそっくりなもの(娘)を愛せない母親の心情、何となく分かる気がするのです。

    それはきっと容姿の面だけではありません。

    そっくりな容姿を通じて、娘の中に自分の内面を見ていたのではないでしょうか。

  5. user より:

    萩尾望都作品。
    11人いると同じくらいの好きさ加減。
    あの時代にしてはどちらも捻ってます。
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