
その日、生まれてきたのはとても可愛い女の子だった。
だけどなぜか母親の目には、その子の姿がイグアナに見える…。
母と娘の間に横たわる愛と憎しみの葛藤を描いた表題作ほか、両親にスポイルされた少年が人生をみつけるために戻らなければならなかった場所「カタルシス」、アバンチュールへの一瞬の迷い「午後の日射し」、コミックス未収録の短編「帰ってくる子」など6編の異色傑作集。
萩尾望都
その日、生まれてきたのはとても可愛い女の子だった。
だけどなぜか母親の目には、その子の姿がイグアナに見える…。
母と娘の間に横たわる愛と憎しみの葛藤を描いた表題作ほか、両親にスポイルされた少年が人生をみつけるために戻らなければならなかった場所「カタルシス」、アバンチュールへの一瞬の迷い「午後の日射し」、コミックス未収録の短編「帰ってくる子」など6編の異色傑作集。
コメント
「イグアナの娘」…ドラマで有名だけど読んだら全然印象と違うから驚いた!
「帰ってくる子」…大切な存在を失った人たちの想いが詰まった話!
「カタルシス」…息苦しい場所から深呼吸できる自分らしさをみつけることの大切さを知る切ない話!
「午後の陽射し」…他人同士が夫婦になる、当たり前ではないことを知る瞬間を大切に!
「学校へ行くクスリ」…自分が自分であることを知るって難しい~あいての心をしりたくなるけど知る必要はないよね!
「友人K」…気にしなくてよいのに気になる存在ってあるね。
相手も絶対気になるはず!
全てが当たり前を疑わせるお話!
すごいな~
ぜひ~
表題作ラストのコマに描かれたトカゲが文庫サイズだとひときわ小さい。
併録作品、どれも心に刺さる。
『午後の日射し』、萩尾先生は中年主婦の心の傾斜まで活写してしまう。
掲載誌はビッグゴールド。
なるほど。
『学校へ行くクスリ』、こういう心の病をヴィジュアルで見せる手法は、手塚治虫『火の鳥・復活編』が嚆矢なのだろうか。
まさにマンガならではの切り口だ。
コミカルにホラーで現実的なのにファンタジー。
萩尾望都さんの表現はある程度理解出来てもある程度以上は不思議で仕方ない。
なぜ比喩にイグアナを選んだのか……謎でありその辺りのセンスが刺さる。
巻末の文章が江國香織なのも最高だった。
ですから、話し自体は読む前に知っていました。
この作品と出会ったのは母が買ってきた古本で、その時に初めて萩尾望都先生の作品と知ったのでした。
いやぁ、楽しいなぁ!
でも、切ないし苦しい。