スター・レッド

太陽系第4惑星・火星。
赤い風の吹く星。
23世紀末の地球に天を見つめる1人の少女がいた。
レッド・星(せい)。
火星に生まれ、火星を恋する第5世代の火星人。
しかし、夢にまで見た故郷に帰った時、火星の大いなる災いが始まった。
火星と火星人の呪われた運命を救うため、銀河系の中心で少女が見たものは……。
萩尾望都が描く壮大なSF叙事詩。

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コメント

  1. user より:

    原作があった『百億千億』とは真逆に、『スター・レッド』は主人公と設定だけを考えて結末を決めずに描き始めたそうだ。

    脇役で出したエルグが物語をうまくリードしてくれたと振り返っている。

    主人公のスター・レッドは、超能力を持った火星人の少女。

    名前は星(セイ)で、白髪で赤目…遺伝子突然変異で生まれてきている。

    ホワイトタイガーなど地球上の生物でもよく見られるアルビノというやつだ。

    実は視力がないのだが、目ではなく透視能力で世の中を見ている。

    他にも、読唇術、瞬間移動、念動力など多種多様な超能力を持っている。

    萩尾望都さんの描く少女は、世間(男目線の文化)が暗黙のうちに要求する「女性らしさ」を拒否している。

    近年ではジェンダーレスとかジェンダーフリーなどの議論が活発になり、法改正を含めて社会常識が変わりつつあるが、45年も前からこのテーマと対峙しているのだ。

    生物的に否定できない「妊娠」「出産」の役割分担すらぶち壊して、本作では男性だったヨダカが子供を産む。

    『百億千億』は少年マンガ雑誌に掲載されたが、『スター・レッド』は少女コミックで連載された。

    絵柄だけ見ると美男美女ばかりなので、当時は(今も?)少年向けの雑誌には不向きだと判断したのだろうが、内容は少女向けというわけでもない。

    本作品の驚きの一つは、物語の途中で主人公の星(セイ)が死んでしまうことだ。

    だが、萩尾望都さんの頭の中には、そうすることで生まれるストーリー展開が出来上がっていたようだ。

    荘厳な宇宙とそこで生きる生命の種の存続について考えさせられるエンディングが素晴らしかった。

    萩尾望都さんの作品を3冊読んで、いったん休止にするつもりだったが、『マージナル』も読もうかという気持ちが湧いてきた。

  2. user より:

    中学生のとき、友達が貸してくれたので読み、
    長~い時を経て、別の友達がまた貸してくれたので再読した。

    未確認だが、もしかすると母が購入していて、今頃実家にあるかもしれない。

    スケールの大きなSFだけど、
    時空間を巻き込む巨大な流れよりも、
    結局はちっぽけな人間の心の問題が肝心なのだと考えさせられた。

    ラバーバのセリフ「わたしの妻をですか?」で、お茶噴いたけど(笑)
    ラストも切なくて好きだなぁ。

    ……ところで、ジャンルが「本」になっていたので
    運営さんに連絡して「マンガ」に変更してもらいましたよ。

  3. user より:

    やっぱり読んだのが幼い頃だったので面白いけど訳分からなかった。

    ただ基本的に物語はハッピーエンドであるという常識を他の作品で崩されつつあったころだったんだけど、この話のエンディングはハッピーエンドなのか違うのかで戸惑った覚えはあるなあ。

    余裕があれば今もう一度。

  4. user より:

    コスモ、時間、エスパー、生命・・・。

    全てがギュッと凝縮して存在する、まさに1冊のコスモゾーン。

    火星に帰る日を心待ちにする火星人と、
    故郷を失ったエイリアンの 凛とした果てしない恋物語。

  5. user より:

    魂の記憶部分に残る本。

    萩尾望都と出会った人と出会えなかった人は、人生が変わるでしょう。

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