
とある海辺の町、寺の坊主・秀胤(しゅういん)は、住職の孫・光胤(こういん)の言動が何かと気に食わない。
明るく奔放で人気があり、住職の血を引く光胤には、かわいい恋人までいる。
いい加減なあいつばかりが、なぜ?…悶々(もんもん)とする秀胤だったが!
●収録作品/光の海/波の上の月/川面のファミリア/さよならスパンコール/水の国の住人
小玉ユキ
とある海辺の町、寺の坊主・秀胤(しゅういん)は、住職の孫・光胤(こういん)の言動が何かと気に食わない。
明るく奔放で人気があり、住職の血を引く光胤には、かわいい恋人までいる。
いい加減なあいつばかりが、なぜ?…悶々(もんもん)とする秀胤だったが!
●収録作品/光の海/波の上の月/川面のファミリア/さよならスパンコール/水の国の住人
コメント
ごく普通の日常生活に人魚が当たり前に暮らすちょっぴり不思議な世界の話。
どの話も儚くて綺麗。
住職とその周辺の人々、女学生、結婚してしまう女友達、父子家庭の親子、海女だったお婆さんなど、人魚×人間の関わり合いを描いた作品です。
出会えた喜び、別れの切なさ、それぞれが全部、1話の中にギュッと詰まってる。
人魚というイメージが固定されたものを題材に、よくここまで話が膨らませることができるなあ、と感心。
絵も語り口もあっさりしていて、読みやすい。
女性部門一位の『坂道のアポロン』(現2巻)と同作者。
世の中に普通に人魚がいるという設定で、”人魚”を中心にしたオムニバス作品。
語り口があっさりしていて、非常に俯瞰的に物語が綴れ、好感が持てる。
住み込みで働く秀胤は、豪快・快活な住職の孫と人魚を見守る『光の海』。
人魚の秘めた恋に気が付いてしまう『波の上の月』など5編。
人魚にまつわる5つの短編が収録されていてそのどれもが切なくて温かい。
「波の上の月」と「川面のファミリア」が特に好きでした。
(2008/7/21)
人魚が登場する話の短編集なんだけど、淡々とした絵と話がよくマッチしている。
どの話も、胸の奥がちくっとする読後感がある。
日本から友達が送ってくれた1冊。